コリオリ力と台風の渦巻

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台風(熱帯低気圧)の渦の向きが北半球と南半球で違うのは、
コリオリ力の働く向きが違うため。

コリオリ力とは、地球の自転によって働く見かけ上の力。
地球は、下図の緑矢印のように北極上空から見て反時計回りに自転しているため、
地球上を動く物体には進行方向(黄矢印)に対して、
北半球では右方向、南半球では左方向に力がかかる。(橙矢印)

コリオリ力1

この物体に他の力が作用していなければ、コリオリ力の作用により進行方向は
北半球では右、南半球では左に曲げられることになる。
これは、低緯度では西へ進んでいた台風がやがて転向して、中緯度では東へ進むという、
台風自体の動きの説明に使える。

しかし、台風の周囲の空気を考えた場合は事情が異なってくる。
台風の周囲では、中心に向かって引き込む力(気圧傾度力、青矢印)が作用している。
この力とコリオリ力(橙矢印)がつりあうような動きを考えてみると、北半球では反時計回り、
南半球では時計回りの回転運動となる。(黄矢印)

コリオリ力2

つまり、地球全体という広いスケールで見るとコリオリ力として作用していた力が、
台風の周囲という狭い範囲で見ると、台風の中心に対する遠心力として作用することになる。

この「視点を変えることで、同じ力が違う役割を果たす」ということをうまく説明できるかどうかが、
理解してもらえるポイントになりそう。

「コリオリ力と台風の渦巻」への2件のフィードバック

  1. 北緯45度の位置に液体を想定します。この液体が中心に引き寄せられます。赤道よりの液体は引き寄せられるとより小さい円周上を回ることになり、慣性より同じスピードで回るため小さい円周上の液体より速く自転方向に動き、地図で言えば右に動きます。北極よりの液体は中心に引き寄せられるとより大きい円周上を回ることになり、その円周上の液体より遅く自転方向に動く為左に動きます。結果として液体全体は左回りに回転して中心に流れ込むようになります。コリオリ力?は関係ありません。

  2. 失礼致します。
    ブログで記事を書く際に,こちらの記事を参考にさせていただきたいのですが,よろしいでしょうか?

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